実は僕たち、一度沖縄(石垣島)を離れ、東北へ移住したしました。そこで待っていたのは、思い描いていたスローライフとは程遠い「ご近所トラブル」と「超・多忙な日々」でした。回り道をしたからこそ気づけた僕たちの本当のアナザースカイ。なぜ沖縄に戻り「Quru Coffee & 96 Coffee Roastery」を始めるのか、その本音をお話しします。
石垣島から東北へ。「理想の田舎暮らし」のつもりが大失敗!?
「よし、北の大地で農業と宿をやって、自然と共に稼ぐぞ!」
そんな希望に胸を膨らませて石垣島から東北へと飛び立った僕たち。しかし、待っていたのは甘い理想ではなく、激辛な現実でした。
農業と宿のダブル経営は、想像を絶する超絶ハードワーク。 朝から晩まで畑と宿を往復し、休む暇も自由な時間も一切なし。「あれ? 稼ぐために移住したんだっけ? 暮らしを楽しむために移住したんだっけ?」と脳内パニックです。
さらに拍車をかけたのが、田舎特有の濃密すぎる人間関係と「まさかのご近所トラブル」。 良かれと思ってやったことが裏目に出たり、地域のルールに揉まれたり……「理想のスローライフ」はどこへやら、完全に撃沈しました(涙)。
吹雪の中で叫んだ「やっぱり僕たちのアナザースカイは沖縄だ!」
東北の厳しい冬、吹雪で真っ白になった窓の外を眺めながら、僕たちは脱け殻のようになっていました。
「……ねぇ、沖縄に帰りたい」
一度離れてみて、そして失敗してみて、初めて痛感したのです。 僕たちを包み込んでくれていたあの潮風、あたたかい太陽、ゆったりと流れる時間。それこそが僕たちの心を救ってくれていたのだと。
某テレビ番組のナレーションが脳内に流れました。 「ここが、僕たちのアナザースカイ。沖縄です」と。
時間に追われる日々を救ってくれた「衝撃の1杯」
農業と宿の仕事に追われ、精神的にも限界だったあの頃。 僕たちの唯一の癒やしは、「1日の始まりと終わりに飲む1杯のコーヒー」でした。
そんなある休日、限界寸前のメンタルでふらりと立ち寄ったカフェで飲んだコーヒーに、僕たちは雷に打たれたような衝撃を受けます。
「……何これ、めちゃくちゃ美味い。そして……心が解けていく……」
ただの水分補給じゃない。その1杯は、時間に追われてガチガチになっていた僕たちの心を、一瞬で自由にしてくれたのです。
「僕たちと同じように、日々の暮らしや仕事に追われて息が詰まりそうな人たちに、この最高に美味しい1杯を届けたい」
それが、僕たちが「Quru Coffee & 96 Coffee Roastery」を始めようと決意した瞬間でした。
人生後半設計図:趣味を仕事にする難しさを超えて「自分たちが楽しむ!」
「趣味を仕事にすると嫌いになる」なんてよく言われます。 実際、農業と宿で「稼ぐこと」を優先して失敗した僕たちは、その難しさを身をもって知っています。
だからこそ、人生後半の設計図として描く「Quru Coffee & 96 Coffee Roastery」では、完璧なビジネスマンになるつもりはありません。
コーヒー1杯で誰かを幸せにしたい。 でもそれ以上に……「まずは自分たちが最高に楽しみたい!」
オールドSchuilenburg(シュイレンブルク)の焙煎機から漂う甘い香りに包まれ、訪れた人とゆんたくし、沖縄の自然の中で自分らしく笑って生きる。僕たちが笑顔で楽しんでいるからこそ、そのエネルギーがコーヒーに宿り、飲んだ人を幸せにできるのだと信じています。
遠回りも失敗もたくさんしたけれど、全部この1杯につながっていた。
沖縄の風を感じながら、最高の1杯と笑顔でみなさんをお迎えする日を、心から楽しみにしています!