宮古島での理想の「店舗兼住居(できればコンクリート床の倉庫付き!)」を探す旅。市街地の賑やかさから少し離れ、僕たちが「ここだ……!」と目をつけた狙い目のエリアがあります。それが宮古島の東側に広がる「城辺(ぐすくべ)地区」です。
サトウキビ畑を抜けると、そこは「本当の宮古島」だった
平良(ひらら)の市街地を抜けて城辺地区へと車を走らせると、視界が一気にひらけます。
道路の左右にどこまでも広がる、ざわわと揺れるサトウキビ畑。 「あぁ、これだよこれ……!」と思わず唸ってしまうような、昔ながらの“宮古島らしさ”がここには残っています。
城辺地区といえば、宮古島を代表する絶景スポット「東平安名崎(ひがしへんなざき)」がある場所。 標高約20メートルのサンゴ石灰岩でできた岬が、エメラルドグリーンの海に向かって約2キロもニョキッと突き出しています。真っ青な海と空の中にポツンと立つ白い灯台のコントラストは、まさに息をのむ美しさ!
さらに東海岸へ目を向ければ、シュノーケリングの聖地として有名な「吉野海岸」や「新城(あらぐすく)海岸」が点在。浜から海へドボンと入るだけで、色鮮やかな熱帯魚やサンゴたちが「やあ」と出迎えてくれる天国のようなエリアです。
なぜ宮古島の海はこんなに碧いのか?(ちょっと知的なコーヒー雑学)
ここで、物件探し中に知って思わず「へぇ〜!」と声が出た、宮古島の海の秘密をお話しします。
宮古島の海が「宮古ブルー」と称えられるほど碧く澄み渡っている理由。実は「山がないから」なんです。
宮古島はサンゴ礁が隆起してできた島。平坦で大きな山や川がありません。 島全体を覆うサンゴの地層はめちゃくちゃ水はけが良く、雨が降っても土砂が川となって海へ流れ込むことがないのです。雨水はすべてスーッと地下に吸い込まれ、地下水となって海に湧き出ます。
つまり、「海を濁らせる泥水が流れ込まない仕組み」が島全体にできているということ!
さらに、サンゴが自然に砕けてできた真っ白な砂浜が太陽光を反射し、あの奇跡のような碧さを際立たせています。
「山がないから海が綺麗」なんて、なんだかオールドSchuilenburg(シュイレンブルク)の「デジタル機能がないから旨い」という理屈に似ていて、勝手に親近感を覚えてしまいました(笑)。
城辺の静かな集落に、ポツンと佇む「空流珈琲」の野望
観光客で賑わうビーチや絶景スポットがありながら、一本集落に入ると驚くほど静かで穏やかな時間が流れている城辺地区。
僕たちが目指す「自分らしく、沖縄の自然と時間の中で暮らしを楽しむコーヒー屋」を開くなら、この城辺の小さな集落こそが最高の舞台ではないかと思っています。
サトウキビ畑を渡る心地よい島風を感じながら、シュイレンブルクで丁寧に焼き上げた1杯を味わう。 吉野海岸で海を満喫した旅人が「ちょっと喉が渇いたな」と迷い込み、近所のおじぁが「今日ぬ暑さー」とゆんたくしに集まってくる。
派手なリゾート開発の波から少し距離を置き、琉球の自然と伝統が自然体で息づく城辺地区で、僕たちの「空流珈琲(Quru Coffee & 96 Coffee Roastery)」の根っこを張りたい。
「城辺のサトウキビ畑の奥に、怪しくて最高に美味しい珈琲を淹れる夫婦がいるらしい」
そんな噂が聞こえてくる日を目指して、今日も城辺地区の物件情報(と、コンクリート床の倉庫)を血眼になって探しています!