「Quru」と「96」。 初めてこの名前を聞いた方からは、「どういう意味なんですか?」「なぜ2つの名前がついているの?」と尋ねられることがあります。
今回は、僕たちがこれから沖縄で育んでいく『Quru Coffee & 96 Coffee Roastery』という店名に込めた想いと、沖縄という場所でつくっていきたい“理想の居場所”についてお話しさせてください。
「Quru」と「96」がつなぐ物語
「Quru(クル)」という言葉には、沖縄の方言や僕たちの理想とする時間のあり方が重なっています。
沖縄には「ゆくる(くつろぐ、休む)」というあたたかい言葉があります。日常の忙しさからふっと抜け出して、立ち止まり、深呼吸をする時間。 そして、東北から遠く離れた沖縄という土地に人が「来る」、新しい出会いや風が「巡る(くる)」という意味合いも込めました。
一方の「96(クロ)」は、コーヒーの漆黒の深み、そして職人としての熱量や探求心を表しています。
オールドシュイレンブルクという無骨でクラシカルな焙煎機に向き合い、豆のポテンシャルを極限まで引き出す「黒(96)」の世界。 そして、そのこだわりの1杯を手に、沖縄の風を感じながら誰もが心を開いて憩える「巡り・寛ぎ(Quru)」の空間。
この2つの要素が組み合わさることで、ただコーヒーを飲む場所ではなく、職人技と温かな暮らしが調和する『Quru Coffee & 96 Coffee Roastery』が完成するのだと感じています。
沖縄で描く、僕たちの「理想の居場所」
僕たちがつくりたいのは、「効率よく売上をあげるためのカフェ」ではありません。
沖縄の青い空と海、ゆっくりと揺れる木々の緑、そしてどこか懐かしい潮風。 そうした自然のグラデーションの中に溶け込み、訪れる人がそれぞれの「自分らしさ」を取り戻せるような居場所です。
- 朝、潮風を感じながら静かに1杯のコーヒーと向き合う時間
- 地元のひと、旅のひとが言葉を交わし、ゆるやかにつながる時間
- オールドシューレンブルクが放つ重厚な芳香に包まれ、心が解けていく時間
東北から沖縄へ移住を決意したあの日、僕たちが手に入れたかったのは「時間と心に余白のある暮らし」でした。
だからこそ、これからつくるお店も誰かにとっての「人生の小さな余白」になれたらと思っています。
稼ぐためではなく、沖縄の自然と文化とともに生きるため。 僕たちのこだわりの1杯と、この居場所が、これから出会う誰かの日々にそっと寄り添えることを願っています。
次回は、僕たちの相棒候補である焙煎機「オールドシューレンブルク(Schuilenburg)」との運命的な出会いと、その魅力について詳しくお話しします。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。