東北の厳しい冬を抜け出し、青い海と豊かな自然が広がる沖縄へ移住することになりました。
目的はひとつ。「Quru Coffee & 96 Coffee Roastery」を開業することです。
でも、これは単に「お店を大きくして稼ぐ」ための起業ではありません。沖縄のゆったりとした時間、独特の文化、そして豊かな自然の中で、自分たちの足元をしっかりと見つめ直し、「自分らしい暮らし」を形にするための挑戦です。
僕たちが追求したいのは、売上や効率ではなく「こだわりの1杯」。
その相棒として選んだのが、オールドシューレンブルク(Schuilenburg)の焙煎機です。
クラシカルで質実剛健なシュイレンブルクが生み出す独特の熱対流と豆への火の入り方は、現代のオートメーション化された焙煎機では表現できない深い味わいと豊かな余韻を引き出してくれます。扱いには手間も技術もかかりますが、その1杯と向き合う時間こそが、僕たちの理想とする生き方そのものです。
東北から沖縄という大きな環境の変化、そしてこだわり抜いた焙煎機での店舗づくり。
開業までの道のりは決して平坦ではないかもしれませんが、そのプロセスも含めてこのブログで発信していきたいと思います。
沖縄の風を感じながら、最高の1杯を淹れる日を目指して。
これから「Quru Coffee & 96 Coffee Roastery」の物語が始まります。
沖縄で焙煎所・カフェを開業するために必要なステップ
1. 店舗・焙煎所の物件選定と設備環境
- 焙煎機の設置条件(重要): オールドシューレンブルクは重量があり、排気・排煙の設備設計が非常に重要です。近隣への配慮(排気ダクトの高さや脱臭装置の検討)と、耐荷重・プロパンガス(または都市ガス)の容量を確認できる物件選びが必須です。
- 塩害・気候対策: 沖縄の海風(塩害)や高湿度・台風に対処するため、機器のメンテナンス計画や豆の保管環境(除湿・温度管理)を整える必要があります。
2. 許認可・法的手続き
- 飲食店営業許可: カフェとしてドリンクや軽食を提供するために、保健所の営業許可が必要です。厨房設備(2槽シンクや手洗い器など)の基準を満たす必要があります。
- 焙煎所の届出/許可: 焙煎事業(コーヒー製造・販売)を行うにあたり、保健所への製造届出や食品衛生責任者の配置が必要です。
- 消防署への届出: 焙煎機(火気使用設備)を設置するため、設置前に予防課などへ火気使用の届出を行う必要があります。
3. 移住生活と資金計画のバランス
- 身の身の丈に合った開業資金: 利益至上主義ではないからこそ、固定費(家賃やローンの返済)を極力抑えた店舗設計が大切です。住宅兼店舗や、居抜き物件の活用も視野に入れます。
- コミュニティへの参加: 沖縄の自然や文化と調和するため、地域の人々との関わりや地元食材・文化とのコラボレーションを少しずつ深めていくことが長期的で持続可能な暮らしにつながります。
- 焙煎機のスペック確認と物件探し:排気・ガス・重量制限のクリアが最優先。
シュイレンブルクの設置に必要な排気ダクト施工が可能か、耐荷重やガス容量を満たしているかを基準に物件を探します。
2. 保健所・消防署への事前相談:工事着工前に図面を持って訪問。
飲食店営業許可の厨房基準と、焙煎機設置に関する火気使用届出の条件を各行政窓口で確認します。
3. 内装工事・機器の搬入・調整:沖縄の気候に合わせた保管・排気環境づくり。
施工を進めつつ、シュイレンブルクの設置とダクト工事、生のコーヒー豆の温湿度管理設備を整えます。
4. 営業許可の取得・テスト焙煎:理想の1杯に向けたプロファイルの構築。
保健所の現地調査を経て許可を取得。沖縄の湿度や気候に合わせたシュイレンブルクでの焙煎テストなど。
書き出すだけでも開業までの道のりは大変だと分かります。
移住そして開業。
僕たちが目指す先には、沖縄での持続的な暮らしと商いと夢があります。